2018/07/21
ヒメオオクワガタの簡単(ではない)採集方法とは?
クワガタ好きな方じゃないと分からないかもしれない、割とマイナーなクワガタです。オオクワガタという名前が付いているけれど似ている様で違う、顎がちょっと短く脚が長い・・・生息している所もまるで違います。
どんな所にいるの?
ヒメオオクワガタはカブトムシやノコギリクワガタなどと違い、
主に標高の高い広葉樹帯(ブナやミズナラ)に生息しています。
シラビソやカラマツなどの針葉樹帯ではいません。
ヤナギやカンバの幼木等がブナの横に生えていると尚良いです。
関東、東海、東北南部あたりでは標高1000メートル~1500メートルあたりに多く、ブナ帯でかつヤナギやカンバ(ダケカンバ)が混生していると居る可能性が高いです。
採集時期はいつ?
採集時期は7月~9月
一番採集しやすいのはミヤマクワガタの採集時期が終わる
8月末~9月前半です。
7月後半や8月前半ではミヤマクワガタの勢力が強く、アブが非常に多いので辛い探索になります。
副産物でミヤマクワガタ、アカアシクワガタ、オニクワガタ
などが採集できる場合があります。
個体数が多いのは、ブナが豊富な尾瀬周辺かと思います。
小生は
群馬県
新潟県
福島県
神奈川県
山梨県
での採集は出来ていますが、採集のコツを掴めばポイント探しも出来るかと思います。
探し方はルッキング採集がオススメ
某有名林道などの産地ではルッキング採集で採集が可能です。
この様に付いているとすぐ分かります。
目線より高い場所が多いので
長いネット(虫取り網)
長い落とし棒
があると良いです。
ヒメオオクワガタがいた!って思ったら
アカアシクワガタだった・・・っていう事も多いです。
ブナやミズナラの立ち枯れ材での材割採集も可能ですが他の虫も沢山出て来ますのでオススメはしません。
ブナが有る地域で日当たりの良いヤナギがある林道
を探します。
景色がとても良いです。モコモコしている木がブナになります。
ブナ帯は空気が気持ちよく癒されます。
こんな林道が可能性が高いです。
ヒメオオクワガタが付きそうなヤナギ
カンバの幼木に付いているヒメオオクワガタ
ヒメオオクワガタは基本飛ばずに歩いています。
なのでヤナギやカンバに囚われずに以外な植物で見かけたりします。足元や登山道での目撃例も多いです。
条件を満たす林道は割と限られますので検索すれば出てくる事でしょう。
神奈川県や山梨県など、ブナはあるけどヤナギが無いよ?
っていう地域ではブナの根元から目線付近もしくは足元
を見ていると付いている場合が多いです。登山中に見かけた
っていうケースも多いです。
ヒメオオクワガタ探索で一番気をつけないといけないのは
ツキノワグマの生息域である事です。
必ず危険を意識して探索してください。
まとめ
ヒメオオクワガタを探す要点としては
関東、東海東北南部では標高1000~1500メートル位の場所
ブナが沢山ある所
日当たりの良いヤナギやカンバの幼木のある所
ヤナギやカンバ以外でも付いている事がある
ヤナギやカンバが無い所はブナの幹にいる事が多い
ルッキングする目は慣れれば大丈夫
藪漕ぎをして奥に生えているヤナギがねらい目
居なくても泣かない
時期的に雨が多いが、天候は晴れてる方が良い
1頭見つかると同じ樹に沢山いる可能性が高い
生息地に通う(これが一番)
主な採集時期がお盆より後で秋なので・・・
子供達のクワガタ熱が冷めた後だったりします。
ファミリー向きではありませんね。
個人的にはブナ帯で気持ちのよい探索なので大好きです。