2018/07/21
ロードバイク、マウンテンバイク(MTB)、クロスバイクなど、スポーツバイクを速くする手段として、自身のペダリング技術はもちろん、ハード面では
「フリクションロスを減らす」
必要があります。
今回はマウンテンコンポのShimano(シマノ)製リアディレイラーSLX(RD-M675)10s(速)のプーリーを、ベアリング入りのXTRプーリー(RD-M980 T/Gプーリーセット Y5XC98140)に交換したレポートです。
抵抗になるプーリーは上下2枚
ざっくりとプーリーの説明をしますと…
上側は変速用のガイドプーリー
RD-M980(XTR)のガイドプーリー
下側はチェーンの張りを安定させるテンションプーリー
こちらはRD-M980(XTR)のテンションプーリー
です。
シングルスピードでは直結なのに変速機では2枚のプーリーをチェーンが経由しますので、抵抗になるのは仕方ありません。
また、各プーリーには回転方向が指定されていますので取付の際には要注意です。
上側ガイドプーリーは反時計回り
下側テンショナープーリーは時計回り
となります。
マッチング(適合)については、
MTB用のXTRでも
7.8.9速はRD-M970プーリーセット
(正確には9速用で、7.8速でもなんとか動作します)
10速はRD-M980プーリーセット
となりますので、ロードもDURA-ACE(デュラエース)系で同様かと思いますが、何速用かをよく確認してください。
※ディレイラーのグレードによっても適合がそれぞれ違うかと思います。自己責任にて改造してください。
取付・新旧プーリーを比較してみる
取付についてはアーレンキー(六角スパナ)一本で出来ます。
テンションプーリーは簡単
ガイドプーリーは裏側から外せます。
※背景が見苦しくて申し訳ありません。
完成車のまま取付が可能ではありますが、出来れば横着しないでディレイラーを外してから交換をする事をオススメします。
外したブラケットは綺麗に掃除します。所々削れているのはチェーンが暴れている証拠・・・それだけ抵抗になっている筈です。
では外した純正のプーリーと新しく付けるXTRプーリーを比較してみます。
上側が新しいプーリー(XTR)
下側が外した古いプーリー
になります。
汚れている以外見た目ではそんなに違いがあると思えませんが、XTRはブッシュ+ベアリング、旧プーリーはブッシュ+筒のみになります。
試しに手で回して比較してみると全然スムーズさが違いますので、交換後の効果が期待されます。
交換の際はボルト2本といえど舐めない様に注意してください。
まとめ:慣れたら感じなくなるが効果は絶大!
交換後に走行してみました。
効果は絶大で漕ぎが確実に軽くなりました!
しかし、感覚的な問題とするならすぐに慣れてしまいますので、効果の感じ方は人それぞれであるかと思います。
XTR・DURA-ACEのプーリーは3500円程度しますので、コストパフォーマンスという部分では?????となりますが、確実にフリクションロス(摩擦抵抗)を減らす意味では十分にアリではないかと思います。
BB・クランク、チェーン、ディレイラーの抵抗は
漕いでいる時のみ抵抗になる部分
ですので、自転車を速くするという意味では
ハブ>フリー>BB・クランク=チェーン=ディレイラー
の順に抵抗を減らしていけば良いのではないと思っております。
では、良い自転車ライフを・・・
今回交換したプーリーになります。10速用です。